理研横浜では、構造解析プラットフォームの強化をたゆまず続けてまいりました。クライオ電子顕微鏡に関しては、2014年に200kVクライオ電子顕微鏡Tecnai Arcticaの運用を開始して以降、巨大な複合体等の構造解析において成果をあげております。そして、このたび官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)バイオ技術領域において、2021年度よりハイエンド型300kVクライオ電子顕微鏡Krios G4の整備と共用を行う運びとなりました。Cryo-FIB/SEM Aquilos2も導入し、単粒子解析のみならず、新たなクライオ電子顕微鏡利用技術(クライオトモグラフィー、microED等)の導入や開発も進めています。
この共用によって、様々な分野での民間活用及び高度な人材育成が促進され、新たな民間研究開発投資が生まれることを願っております。
運営体制
施設運営を一元化するため、2021年4月に生命機能科学研究センター横浜地区にクライオ電子顕微鏡維持管理・共用促進チームを発足いたしました。このチームは、クライオ電子顕微鏡解析を専門とする研究チームに所属する研究員、技術員、事務員から構成されています。